わたしがヨガをする理由

ヨガを始めようと思ったときの私は、

心も体もボロボロでした。

高校の時に負った怪我が、仕事をして毎日ヒールを履くことで、再度痛めることが増えたことに気付きました。

毎日終電まで働きました。

それでも沢山失敗をする自分を責めて、

自分のことがどんどん嫌いになりました。

その当時流行っていたヨガを1度やってみようと、ふと思いました。

ダンスもやっていたし、動けるだろうと、

軽い気持ちで表参道のヨガスタジオに

行きました。

ヨガをやって気付いたのは

力を抜くことの難しさでした。

心と体をリラックスさせて、

ゆっくり休む

ということが

わたしには久しく忘れていた感覚でした。

なんでかって、他人に見られて評価されることへの意識しか、そのときのわたしには

なかったから。

がんばること、一生懸命であることでしか

自分を表現できなかったのです。

最後のお休みの時間(シャヴァーサナ)で、

マットに寝て、力を抜いて、目を閉じて、

呼吸の意識すら手放して、

ただの「わたし」で「在る」だけで、

本当にそれだけで

完璧なのだと。

ちゃんと私は自分の静かで、穏やかで、

気持ちのいい心のありかを

「知っている」

という実感をしました。

涙が出ました。

わたしがヨガを続ける理由は

それで十分だと思いました。